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南西フランスの『最も美しい村々』を巡るドライブ旅行記。 訪れた町やフォアグラなど食べた物の写真。
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ドームの町からロカマドールに戻った時には、19:00を回っていた。
今晩の夕食は、ロカマドールの中心部から3km離れたところにある2つ星ホテルのレストランで取ることにしたのだが。

そこで惨事が起こった。


席に着くまでは良かった。
メニューを選んでいると、ウェイトレスが注文を取りに来た。
このホテルの宿泊客か聞かれたので、夕食だけ取りに来たことを伝えると少し不思議そうな顔をしていた。

ベーシックな前菜・メイン・デザートのコースを注文する。
注文を終えると、「ワインは飲まないのか」と聞かれ、酒は飲まないと答える。
ダーリンはフランス人のくせにワインはあまり好きではない。
むしろビール派。さらにワインより日本酒好き。

飲み物を注文しないことを告げると、ウェイトレスはちょっとご機嫌ななめでワイン用のグラスを持っていってしまった。

他のレストランとは違う雰囲気を感じ取り始める。
今までのレストランでも、ワインを頼まなければ、飲み物は水しか頼まなかったけれど、
グラスを持っていかれたことはなかった。


違うウェイターが、無言で注文にあったナイフとフォークを置いていった。
さらに無言で前菜を持ってきた。なぜか態度が悪い。
ダーリンの前菜を、持ってきた皿から、すでにテーブルに置いてあるお皿に、ウェイターがわざわざ移し変える。

他のテーブルでもそんな光景があったのだが、
これは、お客さんの目の前で料理を混ぜたりした方が美味しいものを、プレゼンテーションもかねてやるらしいのだが、この前菜にはそれをする必要がなかった。
ただのショーとしてやっているようにしか見えず、ダーリンの怒りバロメーターはあがった。

謎の前菜

そもそも見た目から美味しくない。食べてみても美味しくない。
それでも私は食べ終えて、ダーリンは残すはサラダのみというところで、
ナイフとフォークをおいて、水を飲みながら少し話をしていると、
ウェイターが皿を下げようとしている。

フランスのマナーでは、ナイフとフォークを皿の上に乗せておくと食べ終えた合図だが、ダーリンは皿の横において、まだ食べかけなのをわかるようにしておいた。
にも関わらず、ウェイターはダーリンの皿に手を伸ばした。
ダーリンは怒りを押さえながらも、再度ナイフとフォークを手に取り、残りのサラダを食べ始める。

ウェイターは「すみません」と心にもない小さな声で言いながら、私の皿だけさげていった。

ダーリンはウェイターの態度とマナーの悪さに、ひしひしと怒りが込み上げているのが、見て取れる。


まずいステーキ

メインの料理が運ばれてきた時、ダーリンの怒りは爆発した。
やっぱり見た目から美味しくない。食べても美味しくない。肉も硬い。
私は頑張って半分食べたが、ダーリンは2、3口食べただけで、もうレストランを出たいと言い出した。
このままではデザートが期待出来ないのも明らかだった。


ダーリンがデザートなし分のコース料金を書いたチェックをウェイトレスを呼んで渡すと、チェックの金額と半分以上残されたメイン皿をみて、
ウェイトレスが「もうお腹いっぱいなの?」と不思議そうに聞く。
怒りを押さえた笑顔で、「こんなまずいの食べたことないし、店員のサービスも最悪だからもういらない」とダーリンが説明する。
ウェイトレスはご機嫌ななめで「あら、そう。」と去っていった。

その対応にも少々ビックリしながらも、店を出ようとすると、ウェイトレスが給仕長らしき人に相談している。
ダーリンと私の姿を見つけた給仕長はこちらに背を向けたまま、ただ「ありがとうございました」とだけ言って厨房へ消えていった。


日本のレストランで日本人だったら、間違いなく「店長読んで来い!」と叫んでいるところだろう。

今まで文句を言う客がいなかったのが不思議なくらいなダメダメレストラン。
おそらく、ホテルに宿泊すると夕食付きのため、無料(というか宿泊費に含まれている)で食事を出来るせいだろう。

星付きホテルでも、レストランは別ものということを学んだ。




ご機嫌ななめのままロカマドールの中心地へ戻る。
怒りをどこにぶつけて良いのかわからないダーリンは、
ダーリンパパに電話して愚痴る。
10分ほどの電話のあと、スッキリしたのかお腹が空いたダーリンは、
他のレストランへ行こうと言い出した。


時間的に他のレストランに入るにはもう遅く、昨夜行ったピザ屋へ再び入る。
ダーリンはまたもやピザを頼んだが、私はダメダメレストランで中途半端に食べてしまったため、『本日のシェフおすすめデザート』くるみケーキ生クリームのせだけ食べる。

昨日もいたウェイトレスが、私たちを覚えていた様子。
フォアグラや鴨料理で有名な町で、2日続けてピザ屋に来た私たちを不思議に思っただろう。



旅行をはじめてから、美味しいものばかり食べていたので、私たちが贅沢になったのかとも思ったが、あのレストランよりも、ピザ屋の方がはるかに美味しかった。




この夜も、しっかり湯船に浸かり、怒りを吹き飛ばし熟睡する。


ところで、このホテルのアメニティーが気に入った。
石鹸・シャンプー・リンス・ボディソープだけでなく、バスタブに入れる塩まで置いてある。

「アメニティーはご自由にお持ち帰りください。でもソープセットが置いてある木製トレーを持ち帰った方には10ユーロ頂きます」と書かれていた。

Pascal Morabito(パスカル・モラビト)というブランドの製品で、ボディソープはよくあるホテル用という感じだったが、石鹸がかなり良かった。
使用後にヌルヌルすることもなく、サッパリするけど、カサカサしない。
このブランド、香水やジュエリーだけでなく、シャンパンなんかも製造しているらしい。
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