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南西フランスの『最も美しい村々』を巡るドライブ旅行記。 訪れた町やフォアグラなど食べた物の写真。
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2006年8月18日(金)

一般的にフランス人は年に5週間の有給休暇をもらえるらしく、
それぞれ夏に1~2週間のバカンスへと旅立つ。

そんなフランス人の習慣に乗っ取って、私とダーリンも
北西フランスにあるロワール地方から、南西フランスへのバカンスへと旅立つ。

予定は4泊5日。古い村々を巡るドライブの旅。
ミディ=ピレネー地方のロット県にあるロカマドールという町を拠点に周辺の村々を巡る。
ロカマドールはキリスト教の巡礼地で、チーズでも有名。


ここ数日、ロワール地方では雨が続いていたけれど、この日の朝もどんより空。
まぁ、初日はほとんど車中だから、お日さまカンカン照りよりは良い。
エアコンがついていない車なので、逆にどんより空大歓迎。

車で約6時間のドライブ予定のため、
昼食用にサンドウィッチを用意する。ハンバーグ・たまご・ツナの3種類。
前日にはウーロン茶ペットボトル1本・レモネードペットボトル2本も用意した。

フランスの高速道路にあるサービスエリアは、日本とは違って
産地の名産品を楽しめるようなものではなくショボい。
ショボいくせに高くてマズい。ので持参することになったのだ。

準備万端で9:00出発。
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ロカマドールまでの道のりは、高速道路でボルドーまでひたすら南下。

途中、サービスエリアでコーヒー休憩をしたり、2度目の休憩で持参したサンドウィッチを食べる。
少し涼しいけれど、芝生のベンチで昼食。
日本で8月中旬はお盆休みのように、フランスでも8月15日前後は皆休み。
家族連れがキャンピングカーでの旅を終えた帰り道なのか、結構賑わっていた。

昼食の後、再びひたすら南下するために車を走らせる。
青空が顔を出し始めたかな。と思っていたら急に雨が降り始めた。
雨は一気に強まり、洗車マシーンの中に入ったかのように目の前50メートル先が見えないほど。
今まで時速130km(130kmが高速での最高速度なので控えめに言っておく)
で走っていたのが、突然、時速30~40kmでトロトロ走る。

しばらくして雨は止み、再び青空が顔を出した。
辺りを見てみると、ボルドーのブドウ畑が高速脇に広がっていた。


そこで高速を降りてペリゴール地方のブドウ畑の中の田舎道を再び走る。
ロワール地方は平地だけれど、ペリゴール地方は小さな山道のような丘を
上ったり下ったりの道が続く。
その凹凸のおかげで、少し遠くまで続く広大な牧草地なんかも見渡せる。


ペリゴール地方は4色に分けられている。
-南西。ブドウ畑。
-中心から西。一帯の土が石灰岩で出来ており、その土で作るレンガで建物を建てるため、全体的に白いイメージ。
-南東。森の樫の木々が黒っぽいから。最も歴史が古い。
-北。観光的なイメージが緑らしい。意味不明。

ペリゴール地方の町やイメージカラー別エリアの地図↓
dordogne-perigord.com


フランスに住んで1年。はじめて見る北西フランス以外の景色は、
フランスの田舎のイメージそのままだった。
景色を楽しみながらドライブを続けると、やっとロカマドールへ到着。
予定していた6時間のドライブも、昼食や突然の豪雨などで長引いてしまい、
ホテルに到着した時には18:00を回っていた。


ロカマドールという町は、崖の上と下に分かれているキリスト教の巡礼聖地。



崖の下側には、お土産屋さんやレストランが並ぶ観光客向けの通り。
崖の上側には観光案内所や小さな教会、レストランがある。
崖の真中には、このロカマドールの目玉、礼拝堂がある。



room02.jpg


4日間宿泊するホテルはその崖の上側。
Hotel "Les Esclargies"という40代前後の夫婦が経営する2階建てのプチホテル。
3~4年前に出来たばかりでまだ新しい。
芝生の庭と小さなプールもある。

room03.jpg


外観はこの地域の建物らしい白っぽいレンガ(?)造りで、中はシンプルでキレイ。
部屋にはフランスでは珍しい藁で出来たようなカーペットが敷かれていて、新しい畳の和室の匂いがする。




ホテルで夕食のサービスはしていないが、近くにあるお城のレストランと提携していて、ホテルのフロントにメニューが置いてあり予約が出来る。
チェックインした際、そこでの夕食が希望であれば、19:00までにフロントに申し出るよう言われていた。
長いドライブで私もダーリンも疲れていて、レストランを探す元気はなかった為、
今晩の夕食はお城のレストランで取ることにした。


dinner0100.jpg
お城のレストランということもあり、一応ジーパンからワンピースに着替えたが、
そのレストランはお城が経営はしていても、場内ではなく隣にある。
観光地にあるためか、他のお客さんはタンクトップにハーフパンツという格好も少なくなかった。




初日ということもあり、やはり特産物を食べなくては。ということで、
dinner0102.jpgdinner0101.jpg










前菜 -南西地方名産のフォアグラ

左は私の頼んだ基本のフォアグラ。軽く焼いたパンと食べる。
右はダーリの頼んだ暖かいフォグラ。他のものとミックスされている。

フランスに来て初めてフォアグラを食べたときは、あのしつこい味が好きになれなかったのだけれど、去年のクリスマスにダーリンママの手作りフォアグラを食べてから、好きになった。
美味しいフォアグラはクセが少なくしつこくない。

dinner0103.jpg

メイン
 
-これまた名産のマグレットという鴨のグリル
やわらかくて、牛肉のようだった。




dinner0104.jpg
チーズ

その名もロカマドール

コイン型で周りは薄い皮のような物に包まれているけれど、ナイフを入れるとトロっと中身がとろけ出る。
それだけではけっこう強い味なので、サラダやパンと一緒に食べる。

dinner0105.jpg


デザート
 -赤いフルーツのスープ

スープといっても冷たい。ジャムの身がゴロゴロしているような感じ。








夕食は美味しかったけれど、ダーリンがウェイトレスに言った冗談に笑ってもらえず、冷たくあしらわれたためご機嫌ななめ。
ウェイトレスもマズイと思ったのか、途中で変わっていた。


約2時間続いた夕食を終え、お腹もいっぱいになって徒歩で5分くらいのホテルに戻る。



今回のホテル選び条件のひとつに、バスタブ付きという条件があった。
断固として譲れないところ。

room01.jpg今住んでいる家にはダーリン両親の寝室にバスタブはあるけれど、
子供たち用のバスルームはシャワーだけ。
日本にいる時から、健康ランド好きの私にとってはツライことなので、
バカンスでは絶対バスタブがほしい。
ましてや旅行でたくさん歩いて疲れるだろうし。

さっそくお湯をためてゆっくり浸かる。
お湯をためる為に使いすぎたのか、そのあとシャワーからはぬる~いお湯しか出なくなる。
ダーリンは私のあとに、文句を言いながらぬる~いシャワーを浴びていた。

久しぶりの湯船に浸かり、すっかり疲れて、オヤスミ3秒の勢いで眠りについた。
2006年8月19日(土)

久しぶりの湯船で疲れが取れ爆睡(というか寝坊)したせいか、
元気に一日が始まった。

今日の目的地はサルラ。 ロカマドールから車で約1時間のところにある。
観光地としてもとてもキレイな街並みで有名だが、そこへ行く目的は別に合った。
旅行出発前に、外食産業関係の仕事をしているダーリンパパが、
ロカマドール周辺にある知り合いのレストランを予約してくれたのだ。


カーナビを便りに山道の中、サルラまで車を走らせる。
ところどころに古い小さな村があり、写真を撮ろうと思っていたけれど、
とりあえずサルラへ向い、写真は帰り道に撮ろうということになった。
この時、このカーナビが2度と同じ道に誘導しないことをまだ知らない。




11:00頃にサルラに着くと観光客で賑わったいた。
無料の駐車スペースはどこもいっぱいで、
主要道路も駐車場探しの車で軽く渋滞していた。
町の中心から徒歩10分くらいの半日3ユーロの駐車場に車を駐車。



sarlat06.jpgsarlat05.jpg














レストランの予約は12:30で、名前はわかるけれど場所がわからないため、
観光案内所のお姉さんに通りの名前を聞く。
レストランは町の真中らへんの小道を入ったところにあった。
予約の時間まで少し時間があったので、町を見て回る。

sarlatdog01.jpgsarlatdog02.jpg










観光案内所の前にいた犬。


観光客相手の露店とたくさんの人でごった返しているけれど、
建物は黄色っぽく洋風(当たり前)で可愛らしかった。

sarlat01.jpgsarlat03.jpgsarlat02.jpg




サルラの街並みを見て回っていたら、
レストランの予約時間になったので、レストランに入る。
ダーリンパパの名前を告げると、オーナーの奥さんがテラス席に案内してくれた。

このオーナーの奥さんはベトナム人で、料理もフランス料理とベトナム料理があり、両方をミックスしてアレンジした料理もある。


ダーリンパパには「一番高い料理でも何でも、好きなもの食べていいからね」と言われていたが、さすがに気が引けるので、無難にコース料理(約19ユーロ)を注文。


sarlatlunch01.jpg前菜-フォアグラトースト
このレストランでの手作りフォアグラのようで、しつこくなくて美味しい。
昨夜のフォアグラもボリュームがあって良かったけれど、これくらいの量がちょうど良い。
サラダのドレッシングが美味しくて、作り方を聞いたら、「バルサミコ酢とウズラの骨を砕いて長時間煮込んで・・・」と手が込んでいて、どおりで美味しいはず。

sarlatlunch02.jpg
メイン-アヒルの手羽先

フランス料理といえば、肉とじゃがいも。
プラス野菜炒め。という感じ。
アヒルの手羽は、アヒルの中でも一番美味しいらしく柔らかかった。




sarlatlunch03.jpg
デザート-ガトー・ショコラ

今までスポンジ系チョコレートケーキは甘すぎてあまり好きではなかったけれど、生チョコのような口の中で溶ける感じがとても美味しかった。





約2時間のゆっくりした昼食で食べ疲れし、サルラをもう少し見て回る元気がなくなる。
ロカマドールに戻り観光することにした。
町別カテゴリー
Rocamadour
    -ロカマドール
 ホテルと城のレストラン
 坂道
 礼拝堂
 町上側-石灰岩の建物
 町のレストラン
 教会

SARLAT-サルラ
 サルラの町
 サルラでの昼食

La Roque-Gageac
  -ラ・ロック・ガジャック
 最も美しい村
 レストラン
 岩穴とそこからの眺望

Domme-ドーム
 雨上がりの町並み

Collonges-La Rouge
 -コロンジュ・ラ・ルージュ
 赤い村

Padirac-パディラック
 道中
 Gouffre de Padirac
   -パディラックの洞窟


MARTEL-マルテル

BRIVE-ブリーヴ

TERRASSON-テラソン
プロフィール
HN:
ちぃめぃ
性別:
女性
自己紹介:
フランス・ロワール地方にある小さな町に在住。南西フランスのペリゴール地方に車で旅行した際の写真日記です。
フランス旅行お役立ちサイト
ペリゴール地方の
便利マップ

dordogne-perigord.com

パディラックの洞窟
オフィシャルサイト

Gouffre de Padirac

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こんな時代だから、
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